Final fantasy Yoshida and Murouchi are best couplings (2)

2 Name: takahiro karasawa : 2017-09-05 09:05 ID:o1B5BLEF

「モルボル……」
吉田は戸惑いながら、室内の名前を呼んだ。
仮眠室でキスをしていると、ソファの上に押し倒された。
吉田を見つめる室内の頬は少し赤くなっている。

「吉田…俺…」
室内に覆い被されて、心臓の鼓動が高鳴った。
吉田の太股には硬いものが当たっている。
これは、いわゆる…。
室内が何を求めているのか、はっきりと理解した。

「吉田、好きだよ…」
深く口付けられて、体が熱くなるのを感じた。
このまま室内と一つになりたい。
心からそう思った。

だが──
「モルボル、待って…ダメだよ…ダメ…」
拒否の言葉に室内は悲しそうな顔をした。
吉田がホモを拒むのはこれが初めてじゃなかった。
何度求めても、拒まれ続けたことで、室内は吉田に嫌われているのかと不安になった。
悲しそうにする室内の姿に吉田は胸が痛んだ。
吉田も室内に抱かれたい。
だが、どうしても受け入れることが出来なかった。

吉田の脳裏にはある男の姿があったからだ。
(……浩)
一人の男として、戦士として常に吉田を支えてくれた髙井浩のことを、
どうしても忘れることが出来ないのだ。
だが、いくら吉田が真剣になっても髙井は振り向かない。
いつもおちゃらけた調子で流すのは、
吉田にプロデューサーの仕事を専念させる為であるようにも思える。
なのに時折見せる立派なラースは、吉田の心を掻き乱すばかりであった。

自分を正直に求めてくれる室内、自分を考えて遠ざける髙井……
その二人の気持ちを分かっているからこそ、吉田の心は揺れ動いていた。

「髙井のことは忘れてくれ」
室内の言葉に、吉田の心臓はスパインダイブのように跳ね上がり、スタンした。
見透かされていたことに、いっそう顔が赤くなる。
そんな吉田の髪を愛おしそうに撫でる室内。
ゴツゴツした心地良い感触に流されそうになる。
(一日だけ……一回だけなら)
真っ直ぐに自分を見つめる姿に、吉田は逆らえなくなっていた。

(浩……ごめん)
室内のゲイボルグが、まだ誰にも許したことのないレジーローレンスに触れる。
吉田は迷う気持ちを振り切るように、思った。
ホークアイは必中。
そう設定したのも、こうなってしまったのも、自分が決めたことなのだから。

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