米陸軍「フセイン打倒に酔いしれ、性急に部隊縮小」と検証
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080701-OYT1T00064.htm
【ワシントン=貞広貴志】米陸軍は29日、2003年のフセイン政権打倒から18か月間のイラク占領政策に
ついて検証した報告書「新たな作戦への移行」を公表した。
開戦時に戦闘計画だけで戦後統治政策を欠いた米軍が、「政権打倒という幸福感に酔いしれ、性急に部隊を縮小した」
ことで、治安の悪化と反米武装勢力の台頭を招いたと厳しく指摘した。
報告書は、中央軍司令官を含む米軍幹部約200人からの聴取に基づき、陸軍作戦研究所が720ページにわたり
詳述した。
03年当時、米軍内には「治安を維持するには、展開済みの兵力の倍に当たる30万人が必要」との意見があったが、
トミー・フランクス中央軍司令官(肩書はいずれも当時)は逆に早期部隊縮小を準備するよう指示。イラクでの作戦を
統括する司令官も、当初から作戦立案に携わったデビッド・マッキナン中将から、リカルド・サンチェス中将に
交代させたため、半年にわたり司令部が機能しない状況に陥ったという。
当時の決定については、「軍事作戦を経験不足の司令部に委ねるもの」として強硬な反対があったが、フランクス
司令官は強行。サンチェス氏は、何の引き継ぎもないまま反米武装勢力への対処を迫られたという。
(2008年7月1日00時43分 読売新聞)